「月に一度、銀行員が厨房に立つ。理由は“数字”ではなく“志”だった。」
2025年1月23日、佐賀テレビが一本の特集を報じました。
「店主は銀行員!?月に一度だけオープン!レストラン『HND』」
平日は佐賀共栄銀行の三田川支店・次長。
休日はレストランのシェフ。そんな銀行員が、確かに“この国”にいるんです。
🍽️ 「HND」──月1回だけ現れる“幻の店”
主宰するのは、花田健志さん(37歳)。
本業は支店次長。取引先対応・内部管理・融資実行──その責任は重い。
けれど月に一度だけ、彼は店を出す。
地元のダイニングバーを間借りし、8品の創作コースとビュッフェを振る舞う。値段はなんと2,000円。
「自分の人件費はゼロとして計算してる。好きでやってることだから、それが利益です」
銀行員らしからぬ発言?──いや、それは**“責任ある覚悟”**の裏返し。
🌱 銀行員だからこそできた、“志ある行動”
副業というより、「使命に近い活動」だった──それを支えたのは、銀行員という立場だった。
きっかけは、4年前の豪雨災害。
地元農家の「売れない小ぶりのカキ」「知られない旬野菜」の声を聞いた花田さんは、
料理という“伝える手段”を自ら作り上げた。
- 小粒カキ → オイスターソースに商品化
- 花壇で自ら野菜栽培 → 成育過程ごと提供へ
- 使用食材を入口で“ミニマルシェ”販売
「料理をきっかけに“作ってる人”を感じてもらいたい」
「おいしかったら買って帰ってね。すぐそこに生産者がいますから」
そう話す花田さんの行動は、**“銀行員だからできた副業”**なのかもしれない。
🧠 支店の中と外をつなぐ、新しい“行員像”
副業解禁から2か月後、即座にレストランを立ち上げ。
レシピ開発は家で夜な夜な。
支店では新作ソースの試食会。
取引先の社長は店の備品をDIYで制作。
これはもう、本業と副業が“連携”している状態。
「仕事と暮らしが交差する」──それを銀行員が体現している。
🔍 銀行員だって、動いてる人はちゃんといる
制度が整ったから?
副業が解禁されたから?
──確かにそれも大きい。
でも一番大きいのは、「動いた」という事実。
✔ 副業=収入じゃなく、“表現”として捉えている
✔ 銀行業務の知見を地域支援に応用している
✔ やりたいことを“職業名”で止めていない
“銀行員”という肩書きを使って、
「社会との接点」を広げていくその姿勢こそ、今後の銀行員像そのものでは?
✍️ 銀キャリからのメッセージ
「銀行員は動けない」って、誰が決めた?
動いてる人は、もう動いている。
しかも、“やりすぎず・周囲に支えられながら・地域とつながって”。
この花田さんの例に触れれば、
「制度がないから」「支店長が渋いから」「家庭があるから」といった言い訳が、
少しずつ削れていく。
📌 銀キャリの立ち位置
「銀キャリ」は、“転職を煽るブログ”ではありません。
目指しているのは、
銀行員の中にいる、まだ見ぬ“動ける人材”の可視化。
・副業で発信を始めた行員
・支店の外で動くリテール担当
・プライベートでプロ資格を取得した融資担当
──そういう“銀行員の可能性”を、拾っていくメディアです。
🚀 あなたはどうしますか?
銀行という組織を、言い訳にしない人たちが増えている。
「やれることをやった」じゃなく、
**「やりたいことを動かしてみた」**人が、現れている。
あなたはどうする?
“肩書き”のまま止まるか、“人生”を前に動かすか。
花田さんの料理、次回はあなたが味わう番かもしれません。
営業日・予約はInstagramから:👉 @hnd.saga
2024年9月3日の読売新聞オンラインにも記事が掲載されてました。
https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20240903-OYTNT50066