2025年4月20日|銀キャリ

はじめに
これまで、
・過去の棚卸し
・自分の紹介文づくり
・職務経歴書の骨組み
まで見てきました。
今回はいよいよ、「その先」の話。
つまり──あなたは、どこへ向かうのか?です。
方向性がブレる人の特徴
正直に言うと、方向性が決まっていない人の転職活動は9割が失速します。
なぜなら、「何を軸に判断しているのか」が自分でも分からないから。
典型的なのはこんな人です:
- 「やりがい」も「年収」も「安定」も全部ほしい
- 自分の希望は語れるけど、優先順位がない
- 「とりあえず転職エージェントに相談」で始めている
それでは、「この人、何がしたいの?」と思われてしまうのも当然。
だからこそ、自分なりの「軸」を見つける必要があるのです。
「キャリアの軸」を見つける7つの問い
以下の問いは、実際に面談や面接現場で使われている本物の問いです。
自分の心に正直に、1つずつ答えてみてください。
- 今の仕事で「好き」だと感じる瞬間は?
- 逆に、「もう二度とやりたくない」と思う業務は?
- 尊敬している上司・先輩は、どんな人?
- 仮に、1年だけ何でもできる自由があったら何をする?
- 自分が働く目的は、生活?成長?家族?世の中?
- 5年後に「こうなってたら最高」と思う姿は?
- 最後に、「自分が向いていると思うこと」は何?
答えられなくても大丈夫。でも、答えようと考えることが、もう軸づくりです。
──実際に、私が問いかけた7つのこと
実は、私自身も迷っていた時期がありました。
海外移住と転職を決めたあの時、私も自分に問いかけていたのです。
私が銀行に入ったのは、社長という「何かを成し遂げたい人」と出会える仕事だからでした。
でも本当は──
成し遂げたい人を支えられる人間に、私自身がなりたかったのだと思います。
- 自分の仕事でお客様の問題が解決されたとき、私は心から嬉しかった。それが「やりたいこと」なんだと気づきました。
- 逆に──いいと思っていないものを、営業トークやお願いセールスで押し込んだとき、自分が一番つらかった。
「これを続けたくない」が、進むための原動力になりました。 - 「この人こそが、私がなりたい人だ」と思える人がいました。
それは“立場”ではなく“姿勢”であり、私が思う“あるべき姿”です。 - 自分の力が海外で通用するのか、試したくなった。
海外で活躍する社長にも刺さるメッセージを、自分の言葉で届けられるか?
その問いが、私を海の向こうへと動かしました。 - 転職も移住も、最終的には「自分の成長」がしたかったから。
そこには誰にも説明できない、でも譲れない“自分だけの理由”がありました。 - 私は「オーナー社長」になりたいわけではありません。
けれど、オーナーの想いを形にする──それが私にとっての「右腕になる」ということです。 - 「銀キャリ」は本業ではありません。
でも私は銀行員が大好きです。だからこそ、銀行員にしか伝わらない“横の話”を、そっと届けたい。
それが、私なりのボランティアかもしれません。
この7つの問いに向き合ったとき、私は気づきました。
「ああ、これが私にとっての“棚卸”だったんだ」と。
問いにすべて答えられなくても構いません。
でも、こうして立ち止まり、自分の言葉で振り返ること──
それが“軸”を見つける最初の一歩になるはずです。
あなたにとっての“棚卸”は、どこから始まりますか?
“選ばれる人”が持っているもの
企業に選ばれる人は、特別なスキルがある人ではありません。
「自分の軸を持っていて、それを言葉にできる人」です。
・なぜこの業界なのか
・なぜこの職種なのか
・なぜこの会社で働きたいのか
この3つが、軸に沿って“矛盾なく語れる”人は強い。
それが面接官の「この人、ちゃんとしてるな」の正体です。
まとめ:迷ってもいい。でも、考えてほしい。
キャリアの軸は、迷いながらでも少しずつ見えてきます。
誰かに相談しても、答えは「自分の中」にしかありません。
でも、考え続けた人にだけ、“選べる未来”が待っている。
だから──自分自身に、問いを投げてみてください。
次回予告
次回は、いよいよ具体的に動き出す段階へ。
「転職エージェントとどう付き合うか」についてお送りします。
「転職は、迷いから始めていい。でも、“軸”がないままでは終わってしまう。」
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