あなたのことを、あなた以上に知っている人はいません。
でも──
「あなたのことを、ちゃんと伝えられるのは、あなただけ」です。
「自己紹介がうまくいかない」って、実は「何を言えばいいか分からない」だけじゃない。
- 経験が多くて、逆にまとまらない
- 自分の“強み”がピンとこない
- いつも職種名だけで終わってしまう
転職、異業種、社外プレゼン、SNS…。
どんな場面でも、第一印象は一瞬で決まります。
「自己紹介」は、あなたの“看板”です。
上手く言えないままでは、どんな強みも伝わらない。
今回は、**あなたの経験・強みを“1分で信頼に変える”**自己紹介テンプレートをお渡しします。

自己紹介がうまくいかない理由
- 経験が多すぎて、話が長くなる
- 職種名ばかりで、相手にイメージが湧かない
- 話すたびに内容がブレる
それ、全部テンプレートで解決できます。
自己紹介テンプレート【基本形】
①はじめまして、〇〇と申します。
②地方銀行で20年間、個人・法人のお客さまの資産運用と融資業務を担当してきました。
③特に中小企業の経営支援や、相続・事業承継などの相談に強みがあります。
④現在は〇〇で、銀行時代の経験を活かした○○業務に取り組んでいます。
テンプレの構造(4つのブロック)
ブロック | 内容 |
---|---|
① 誰なのか | 名前、経歴の一言紹介(例:地銀で18年) |
② 何をしてきたか | 業務内容(法人・個人・資産運用など) |
③ 強みは何か | 得意領域・実績・価値提供の軸 |
④ 今どうしてるか | 現在の立ち位置、未来に向けての方向性 |
自己紹介って、これだけ?と思った方へ
え?これだけ?って思いませんでしたか?
そうです。これだけなんです。
これはアイスブレイク。
「この人、ちゃんとしてそうだな」「話してみようかな」と思わせることが目的です。
で、具体的にうちで何をやりたいの?
それは、次の話です。
いきなり長々と抽象的なエピソードは、誰も聞きたくありません。
コミュニケーションは、相手が受け止めて初めて次に進む。
キャッチボールを忘れてませんか?
ボールの速さは相手が受け取れるスピードです。
この自己紹介の形にすると、先方からの質問はほぼ絞られてきます。
質問はされるのではなく、「させる」がポイント。
そこに対して──
「といいますのは…」
と繋げれば、聞かれたことに的確に答えながら、自分の強みを展開できます。
全部を話すのではなく、“聞かれたくなる自己紹介”をする。
それが、伝わる自己紹介の極意です。
自己紹介テンプレ【タイプ別例文】
● 転職活動中の人向け
①はじめまして、〇〇と申します。
②地方銀行で17年間、融資と資産運用を中心に担当してきました。
③特に中小企業オーナーの資金繰り支援や、退職金の運用提案などに注力してきました。
④現在は、これらの経験を活かし、財務・金融の両面から企業を支援できるポジションを探しています。
● 社外プレゼンや初対面の打ち合わせ向け
①○○と申します。
②銀行での営業経験を活かし、現在は○○企業で法人営業を担当しています。
③経営者との長期的な関係づくりや、課題解決型の提案に強みがあります。
④本日は、御社の○○領域に貢献できればと思っております。よろしくお願いします。
● SNSやブログ用プロフィール向け(カジュアルver)
①なし
②地銀で18年、法人融資・資産運用・相続対策などを担当してきました。
③現在は○○で働きながら、金融キャリアや転職のリアルをブログで発信しています。
④銀行員だからこそ分かる“現場の視点”を、これからも届けていきます。
「転職や営業だけでなく、友人紹介、保護者会、セミナー登壇などでも“自己紹介の型”は武器になります。」
より伝わるコツ:3つのチェックポイント
✅ 事実だけでなく、「どんな姿勢でやってきたか」を入れる
例)「誠実に伴走することを大切にしてきました」等
✅ 具体例は1つでOK。「印象に残るエピソード」を選ぶ
よく聞かれるあれです。「あなたが苦労したこと?」「乗り越えたこと」です。
先にさわりに触れるだけで、そのエピソードへの質問に誘導できます。
濡らしはOK、聞く準備が整ったら・・・
これこそが、コミュニケーション。
✅ 「今後どうなりたいか」まで触れると、“応援される人”になる
これも同じ、いきなり長々と渾身のエピソードは重たいです。
さわりに触れると、聞きたくなるのが人情、食いつきやすい餌を用意しましょう。

おわりに
簡単ですよね?
情報は出来るだけシンプルに伝えましょう。
デートでも同じ、いきなり全力少年は引かれますよ。
自己紹介がうまくなると、
・転職面接で話が早い
・社外との関係構築がスムーズ
・SNSやブログで“共感される”人になる
自分を言葉にできる人は、どんな場所でも信頼される。
次回予告
自己紹介が“つかみ”なら、職務経歴書は“設計図”。
次回は、「読まれる・伝わる・選ばれる」経歴書の組み立て方をお届けします。
自己紹介は、未来を変える“たった一分のプレゼン”。
あなたの強みは、あなたの言葉でこそ光ります。
