2025年4月10日|銀キャリ
目次
- はじめに
- 出口はある。でも「案内板」がない
- 支店長は“まだ動ける立場”にある
- パズルにはめられる人生ではなく、自分で“はめに行く”側へ
- まとめ:選べない時代だからこそ、選べる準備を
- まずは、自分を知るところから
はじめに
銀行員のキャリアは、どこかで“終わり”が来るのです。
──そう分かってはいても、いつ・どう終わるのかは人それぞれ。
- 誰も何も教えてくれない
- 情報の共有もない
- 準備の制度も存在しない
気づいたときには、もう選べない状態になっていることがあります。
そんな銀行員を、もう増やしたくない──そう感じています。
出口はある。でも「案内板」がない
多くの銀行員が抱えている、漠然とした不安。
- 自分だけ取り残されるのでは
- 出向先が決まったら、もう戻れないのでは
- そもそも自分の市場価値が分からない
情報は社内にありません。
外の世界を知る機会もない。それが現実です。
そして何より、私たちは**「キャリアは自分で描くもの」**という教育を受けていません。
支店長は“まだ動ける立場”にある
実は、支店長クラスはまだ恵まれた立場にいます。
- 人事との接点がある
- 現場の意見が通りやすい
- 関連会社や顧客との関係も活かせる
しかし、その“動ける立場”の時間は長くありません。
一度、関連会社に出てしまえば──
そこからキャリアを選び直すのは格段に難しくなります。
パズルにはめられる人生ではなく、自分で“はめに行く”側へ
銀行の出向・転籍は、基本的に“組織の都合”で決まります。
人事異動も配置も、まるでパズルのピースのように決まっていきます。
あなたは、「ただのピース」になっていませんか?
でも、本当はこうなってほしいと考えています。
- 「自分の形」を特別なピースにして
- 「入りたいパズル」に、自分ではまりに行ける人に
- 「使われる人材」から、「選ばれる人材」へ
- そして最終的には、「自分で選ぶ人材」へ
まとめ:選べない時代だからこそ、選べる準備を
何もせず、ただ配置される人生。
それで満足できるのであれば、銀行にいれば良いと思います。
でも、少しでも違和感を覚えたなら──
あなたの“非常口”は、あなた自身がつくるしかありません。
キャリアの地図は、銀行ではなく、あなたの中にあります。
まずは、自分を知るところから
出口を考えるには、まず「自分を知ること」から始めましょう。
- 過去の経験
- スキル
- 人脈
- 価値観
これらを言語化することで、キャリアの“再設計図”が見えてきます。
次回の記事では、「人生の棚卸し」のやり方を一緒にやってみましょう。
あなたの中にある“キャリアの種”を見つけるお手伝いができればと思います。
銀行の外に出ることがゴールじゃない。「自分で選べるようになること」こそが、キャリア戦略の本質です。