2025年6月
銀キャリ
副業OKって言うけど、「夜の仕事」を人事に報告できますか?
東京で、久々に会った女友達に「銀行でも副業って解禁の流れなんでしょ?」と何気なく聞いてみました。
すると、少し笑いながら、彼女はこう答えました。
「副業、うちはまだグレー。こっそりやってる人もいますよ」
制度上は「副業解禁」でも、実際に何をしているかを人事に報告する人は少ない。
特に、“職種”によっては言いにくいものもある。
「たとえ副業がOKでも、夜職を正直に申請する銀行員なんて、いないでしょ?」
その言葉に、リアルな温度差を感じました。
学生時代に、夜の接客業の経験があったことを思い出しました
本人にとっては「よくある学生バイト」の一つだったようで、話題に出ることもなくなっていたのですが——
ふとしたきっかけで、また副業を考えるようになったそうです。
理由は、家庭の事情と、どうしても必要な資金。
スキルや実績で勝負できるような副業にはピンと来なかったと言います。
ガールズバーという選択肢、でも選ばなかった理由
友達から週末だけの、地方ガールズバーもさそわれた
- 都心から離れれば知り合いに会うリスクは下がる
- 接客にもある程度慣れている
- 短時間でもまとまった収入が見込める
でも、最終的にその道は選びませんでした。
「一番のリスクは、“会社にバレたくない”という立場に付け込んでくる人がいること」
“隠して働いている”という状況そのものがリスク。
「会社にバレたら終わり」—— 業種が業種だけにねぇ・・・
でも、無責任に「やめた方がいい」とは言えず黙るしかありませんでした。
選んだのは、顔出しなし・在宅チャットの副業
彼女が実際に始めたのは「顔出しなし・在宅でできるチャット系の副業」でした。
▶ いわゆる“チャットレディ”でした。
- Web動画で会話(マイクまたは文字チャット)
- 顔出しは任意(変装可能)
- 出勤なし・自宅で完結
- シフトも自由
- 「数時間で数千円〜1万円程度稼げることもある
「ちょっとした時間で、ちょっとだけ稼ぐ」ことが目的だった彼女にとっては、ハードルが低かったそうです。
「昔流行った“テラクラ”の顔出しナシ配信みたいなものを思い出した。
今はお面とか加工もあるし、誰にも会わずにできるのは気が楽だった」
テラクラなんて、もう四半世紀前の記憶なのでピンとこず、ちょっと調べてみました。
いわゆるライブチャット。内容にもよりますが、いまは“ノンアダルト”を掲げている事務所も増えているようです
一定の需要は今でもあるようです。
▼以下、参考リンク:
働く女性により良い環境を。業界唯一のノンアダルト専門プロダクション【フェアリーテイル】
副業は自由。でも、リスクはゼロじゃない
もちろん、この働き方が“安全”というわけではありません。
話をしていると会いたくなるのが男性の気持ち?短期勝負が限界では?
✔ メリット
- 身バレしにくく、顔出しも不要
- スキルや経験、容姿も問われにくい
- 在宅で、自分のタイミングで働ける
❗ デメリット
- 家族や知人に相談しにくい
- セクハラ的な要求を受ける可能性
- 報酬トラブルや、業者選びの失敗リスク
- 収入は安定せず、感情面の切り替えも必要
「“バレにくい”と“安全”は全然違う。そこはちゃんと理解してました」
コメント
副業解禁の風潮が進む中、制度として“可能”になっても、現実に選べる道は人それぞれ。
その中には、生活のために「選ばざるを得ない」副業も確かにあります。
これまで副業を「日々の充実」や「自己実現」の手段として、前向きに紹介してきました。
でも今回は、それだけでは語りきれない現実に、少し立ち止まらざるを得ませんでした。
もちろん、この働き方を推奨するつもりはありません。
けれど、こういう選択をする人がいるという“リアル”は、やはり見て見ぬふりはできないと思うのです。
銀行員の副業は、「何をやるか」よりも、「なぜ、それを選ぶしかなかったか」の方が、ずっと深い。
あなたが選んだ働き方に、正解も不正解もない。
ただ、誰かの選択を知ることが、いつか自分を守るヒントになるかもしれません。
この話が誰かにとって、“自分だけじゃなかった”と思えるきっかけになれば幸いです。