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【#04 伊藤忠商事 2章】これがサラリーマンのてっぺんか?

2025年3月30日|銀キャリ

就活のとき、商社も考えていました。

でも、私の学歴では総合商社どころか、小さな商社でも、内定ゼロでした。
拾ってくれた銀行に感謝です🥰

当時、世間では「商社は順番に不要になる」と言われていました。

でも私は、なくなる商社と、勝つ商社の違いが明確に見えていました。

ただの口銭だけの商社は、もちろん淘汰される。
でも、商社にしかできないことがある。製造業全部が直接販売をしてたら仕事にならない。資金回収だって大変。

もう、まとめて買ってよ!ってなる。

商社マン!格好いいかも♪

──これは、単純な大学生のイメージでした。

…まぁ、一つも内定がなかったので私には縁がなかったんですね。

でも本命は違いました。

「社長と直接向き合える仕事がしたい」──そんな想いは小学生の時からで、本命に据えていたのが銀行でした。

なんとかギリギリ滑り込んだのですが、初任給は17万円ちょい。
給与という現実には、ずっと引っかかってました。

20代のころは、同級生の商社マンと飲みに行っては、指をくわえて見ていました。

どうも経費であちこち飲み歩いていて、おしゃれなお店を沢山知ってる。

まぁ、「入りも多そうだけど、出も多い。格好だけさ」と自分を慰めたりもしていました。

でも30歳を超えて、その差は縮まるどころか、開く一方でした。

その後は、私も仕事が忙しくなって、そんなこと気にするヒマもなくなっていきました。

ところが、ちょっとしたチャンスで私は海外駐在につくことができ、気がつくと財布に少し余裕ができていたのです。

人間、小銭を持つとだめです。本当は何も変わっていないのに、なぜか自分が偉くなったと錯覚するんですね。

海外で日本人ネットワークに入ったときのこと。

商社マンと大使館職員が、自然と「駐在員のてっぺん」として扱われている空気を感じました。

誰がそう言ったわけでもなく、誰かが明言したわけでもありません。

でも、ふと考えたのです。

「あれ?銀行員って、どこにいるんだろう?」

誰も言わないのに、そこには明らかな「階層」がありました。

あれ?あの近所のおっちゃんってたしか伊藤忠やったよね?

──実際には、おっちゃんからは何も言われていません

でも、勝手にドクンと疼いたのです。

気になる…

伊藤忠という名前は、もちろん知っていました。

でも、それは“見る対象”ではなかった。
別世界、別ジャンル、私たちが比べるような存在ではないと思っていました。

昔よりはそこそこ年もとり、駐在員の今ならまぁまぁ対等なんじゃね??

そう思って、とうとう覗いてしまったんです。

伊藤忠の有価証券報告書を。

気になる「平均年収」欄を…

ほんの好奇心のはずでした。
いや、正確に言えば──スケベ心です。

おっちゃんごめん。チラ見したかったの。

「伊藤忠って給料いいよね」と、昔から聞いてはいました。
でも、ダイヤモンドや新聞を見ても、ふ~ん・・・でした。

外資系金融マンや、マッキンゼーにキーエンス。
どれもこれもが浮世離れ。


実際に有価証券報告書を開いたことはなかった。

ところが今回、伊藤忠出身者のおっちゃんのせいで、とうとう手が伸びたんです。
本気で見入ってしまった。

“伊藤忠の年収の正体”を。

これ、平均よね??

見た瞬間、言葉が出ませんでした。

日本のサラリーマンの“てっぺん”の現実がどうどうと記載されてました。

目次

伊藤忠とみずほ銀行──数字で見る“年収の差”

有価証券報告書を見て、思わずつぶやきました。

「これ、メガバンクと比べたらどうなるんだろう…?」

私はみずほ銀行の出身ではありませんが、ここでは参考として、記事の流れでみずほ銀行さんのデータを比較対象に使わせていただきます。

■ 有価証券報告書から見る、年収・従業員データ(2024年3月末)

伊藤忠商事


伊藤忠商事株式会社『有価証券報告書(2024年3月期)』

みずほ銀行


株式会社みずほフィナンシャルグループ『有価証券報告書(2024年3月期)』

項目伊藤忠商事(単体)みずほ銀行(単体)
平均年収約1,753万円約811万円
平均年齢約42歳約40歳
従業員数4,098人24,784人

数字を並べると、あまりに明確です。

平均年齢はほぼ同じ。でも平均年収は2倍以上。

母数に至っては、伊藤忠の“6倍以上”の人員が、みずほには在籍しています。

──つまり、伊藤忠は「少数精鋭で、極めて厚く分配している」という構図です。

もしかしたら、中年総1000万プレイヤー!

毛が無くてもいい、結婚してください…

よだれが止まらないですね。

真面目な話、比べること自体意味がない、と怒られることでしょう。

もちろん、業種もリスクの取り方もまったく違います。

でも、スケベな私は、こうして“年齢も近い、社会的責任も重い仕事”として比較してしまうのです。

これを読んでるあなたもきっと、私と同じ側の人間だとおもいます。

あのカメレオン俳優も言いました。

このスケベ、スケベ、どスケベが!

3本たての第1章はこちら👇

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次回予告:そして“勝負の結果”とは?

「少数精鋭で厚く分配」とはいえ、
それだけで片付けられないほど、商社と銀行の「設計思想」が違います。

次回、その先に思わず笑ってしまうほどの“異次元の役員報酬”が待っています。

どうぞ、お楽しみに。

もう一つのお話はこちら👇

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この記事を書いた人

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こんにちは、銀キャリへようこそ!
私は、銀行業界で約20年経験を持つ現役の経営者です。これまで、法人営業や資産運用アドバイザーとして働き、多くの企業や個人の財務面をサポートしてきました。

現在は**「銀キャリ」というブログを運営しており、主に銀行員のキャリアアップや転職に関する情報を発信しています。
私自身、銀行員から経営者に転身した経験があり、まだ経営者としては3年**を過ぎたばかりの新米ですが、この経験を通じて読者の皆様にお伝えできることが多いと感じています。

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