それでも、勝ち組なのか?商工中金の年収。
──年収・働き方・採用データから見えてくる「銀行員のリアル」
💬 自分より年下のあいつが900万円?いいなあ、でも納得。
そんな感情と数字が交差した、ある元銀行員の話。
🔰 エッセイ
私は、他の銀行員と同じ職場で働く、少し特殊な環境にいたことがあります。
もちろん、各行の核心的な事情まではわかりません。
それでも日々のやりとりを通じて、仕事ぶりや立ち居振る舞いから、少しずつその背景が見えてくることがありました。
その中に、30代中頃の商工中金の社員がいました。
たまたま年下の彼が900万円以上貰っていると聞き、その場では「さすがですね」と笑って返しました。
が、内心は大興奮でした(^^♪
とてもナイーヴな話題ではありますが、私はどうしても知りたかったのです。
他行の銀行員の“財布の中身”が・・・
そういえば、昔からアルバイト雑誌の時給を見てはすぐに年収に換算しちゃう学生でした。
就職してからは、有価証券報告書の“平均給与”欄から生涯賃金を妄想するようになりました。
子供の頃からナチュラルFP思考。
やはり、私は変態だったのです。
話は戻りますが、もちろんすぐに有価証券報告書をチェックしました。
なるほど。
確かに給料はいい。商工中金=本当に勝ち組なのか?
気になりだすととまりません。彼を観察するようになりました。
毎日遅くまで、まるでマシンのごとく膨大な仕事量をこなす彼。
観察しているうちに、私は彼にどんどん興味を持ちました。
実際に話してみると、頭がキレる。学歴は私なんて足元にも及ばない。何が違う…いや全部か?
悔しながら、人間性も抜群。
まさに絵に書いたようなエリートバンカーでした。
馬が合ったのか、プライベートを含めて互いに情報交換するような関係でした。
私はどうやら、自分より優れた人と過ごす時間が好きなようです。
何事も、少し負けるくらいがちょうどいい。
相手の笑顔が見られるから😁
……このときは、ぼろ負けでしたが。
私はやはり、ちょっと変態なようです。
:役員じゃなくても、勝ち組──商工中金バンカーの生涯賃金シミュレーション
商工中金の有価証券報告書(2024年3月期)によると、
従業員数:3,383人、平均年齢:38.8歳、平均年間給与:807万円(2024年3月期・単体)。
これは38.8歳という平均年齢を考慮すれば、キャリア中盤に差し掛かるタイミングとしては非常に整合性のある数字です。

出典:商工組合中央金庫 2024年3月期 有価証券報告書「第4 提出会社の状況」
この数字が意味するのは、「30代後半の銀行員が、平均で800万円を超える給与を得ている」ということ。
前編で登場した彼の姿が、ここで重なります。
**彼はもっと若く、年収は900万円ほど貰っている?**細かい内訳までは知りませんが、
その優秀さと働きぶりを思えば、きっとそうなんだろう。
まさに、人生フェアウェイ。羨ましい限りです。
そう考えると、妄想がどんとんと膨らみます。
「このまま彼が商工中金で歩んでいったら、いったいどれくらい銀行から貰えるのだろうか?」
🔍 見方がわからない方へ:この表の読み解き方
以下の表は、「商工中金で順当に昇格していった場合の年収推移」です。
当然すべての人がこのとおりに進むわけではありませんが、
“だいたいこのあたり”というラインを描くことで、組織のリアルな輪郭が見え、私の妄想が膨らみます。
📊 モデルケース:商工中金で“順当に歩む”銀行員の年収推移のイメージ

💰 累計試算:銀行から生涯でもらう給与収入
- 22歳〜39歳(18年間):約1億2,000万円
- 40歳〜60歳(21年間):約2億3,000万円
✅ 合計:約3億5,000万円(給与ベース)
✍️ 退職金・企業年金などを含めれば…
さらに+3,000〜5,000万円の上乗せも十分に想定でき、
**“トータル4億円超えの生涯収入”**を現実的なレンジとして描けるポジションと言えるでしょう。
もちろん、これは“順当な昇格パス”を歩んだ場合のモデルです。
ただ、商工中金のような安定した給与カーブと長期雇用が前提の金融機関では、
この水準を描くことは決して“夢物語”ではありません。
私は食べられないが、よだれが止まらない。
これが、役員にならずとも見える“金融マンの到達ライン”です。
ましてや、彼のような優秀な人材であれば、
この数字は絵空事ではなく、十分に「想定できる未来図」だと私は思っています。
たとえ4億に届かなくても、サラリーマンとしては完全なる勝ち組では?
……ここだけ見ていたら、ちょこっとだけ銀行員に戻りたくなってきました。笑
:夢を見たい。──役員報酬という“頂上の景色”
さて、せっかく有報を開いたので、
商工中金の役員報酬まで確認しちゃいましょう♪
気になるでしょ??
2023年度(2023年4月〜2024年3月)の開示情報によると

出典:商工組合中央金庫 2024年3月期 有価証券報告書「役員の報酬等の内容」
📊 データ要点(社外役員を除いた数字)
- 取締役(4名):報酬総額 1億600万円
- 1人あたりの平均報酬:約2,650万円
思わず、こう感じました。
「あれ? 思ったより…堅実?」
もちろん、年収2,600万円という金額が低いはずはありません。
けれど正直、「おお、さすが頂点企業の役員!」という圧倒的インパクトはなかった。
これは、メガバンクや証券会社のトップレイヤーと比較してしまうからかもしれません。
いや、たぶん違う。
これはもう、私自身の“勝手な期待”のせいなのです。
自分とはまったく違う世界にいる人。
だからこそ、もっと違っていてほしかったのかもしれない。
私の人生とは何の関連性もありません。
でも、「夢を見せてくれ」とどこかで思ってしまった自分もいます。
✍️ 最後に:
地に足のついた役員報酬。
分厚くも、静かな“金融マンの頂上”。
派手ではない。けれど確かに積み上げられたものがある。
本当に優秀な人たちは、報酬よりも“責任の重さ”で生きているのだと思います。
知らんけど…
🔚 エンディング:ただのスケベ心。でも、きっとそれでいい。
ここまで読んでくださった、スケベ部の皆さん。
どうも、ありがとうございました。
本記事で扱ったのは、たった数行の有価証券報告書の切り抜き。
でも、そこから妄想して、計算して、想像して。
気づけば、ひとつの人生を思い描いていた気がしたのではないでしょうか?
現役の方にとっても、
これから就職を考える方にとっても――
恐らくこの記事は、あなたの人生になんの影響も与えないでしょう。
私にとっても、まったく関係ありません。
ただのスケベ心です。
数字に意味を見出し、
誰かの努力にちゃんと報酬があることを確認して、
それを見て、「いいなあ」と思う。
その感情に、ちょっとだけ自分を重ねてみたくなる。
人間なんてそんなもんです。
また、就活中の誰かにとって、
これが少しでも“銀行を選ぶ材料”になるならうれしいです。
そして同時に、
「別に関係ないけど、なんか読んでよかった」
そう思ってもらえたなら、本望です。
📌 商工中金という“堅実な舞台”。
📌 銀行という“生き方”。
私はきっと、やっぱり、
銀行員が大好きなんだと思います。
これからも応援させてください。
お願いします。
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ここから始まりました。恐ろしい大学生の話はこちら👇
